2010/02/22

いや~ん、やめて、まだおひさまが出て・・・あふっ

ひょんな事から、素敵な「ドM」イベントに参加する事になった。某知人からのお誘いなのだが、この打診を受ける数週間前に、私は「ドMで愉快な仲間たち」を集めて「team DoM」という「ドM」チームを結成し、完全会員制「一見さんお断り」ソーシャルネットワーク「team DoM Lounge」を立上げていた。「team DoM」立上げの数日後に、チーム名に相応しい、辛く苦しく過酷で気持ちよいイベント話が飛び込んできたんだよね。これは運命としか言いようのないって思っちゃったよ。どんなイベントなのかは、まだ言えないのだけど、結論から言うと「100キロ走られる脚と精神力」を磨かなければならないんだ。

いきなり100キロなんて走られるのものだろうか?その半分に満たないフルマラソンにすら出た事がないのだ。42.195キロをクリアしていない人間が、いきなり100キロってのは、いかがなものでしょうかね?やはり無謀?

「え~っムシゴロウさんってフルに出た事ないの?」とよく言われる。私の私生活を知っている人ほど「え~っ」と驚く。恐らく私は「え~っ」と驚かれ続けるんだと思う。別にフルマラソンに出たくない訳ではない。「初フルは東京マラソンで!」と決めたから出られないのだ。マラソンブームは暫く続きそうだから、来年も、再来年も、その次の年も、くじ運の悪い私は抽選洩れ連続記録を伸ばし続けるのだろうね。ひょっとしたら一生フルマラソンに出られずに人生を終えてしまうかも知れない。それでもいいんだ。トラやトレランがあるもんね。

それにしても100キロかあ・・・。ウルトラの人たちの走りは実にエコだよね。一昨年だったかMy☆Starの岩本能史さんの講習会に参加したことがあるのだけど、そこで彼がスパルタスロンに出た時のシューズを見せてもらった。ソールが全くというぐらい減っていないんだよね。約250キロのレースでソールが綺麗なんだよ。すごくない?ソールが減っていない、ということは、摩擦や衝撃が少ない、ということは、膝、脚腰に負担が少ないって事だもんね。講習会では「蹴らない」ことを強調していた(ような気がする)。蹴るのではなく「置く」と言っていた(ような気がする)。骨盤が前傾すると自然に脚が前に出る、この動きの連続で走るのだと言っていた(ような気がする)。恐らく概ねのところは理解しているのだと思う。でも、そういう動きが出来ない。年とともに、頭で描いたイメージ通りに体を動かせられなくなっているんだよね。

兎にも角にも、先ずはフォームだね。膝、脚腰に負担の少ないフォームを体に染み込ませなければいかん。常々思うのだけど、ロングの競技は筋力や持久力も大切なんだけど、いかに長時間理想的なフォームを維持できるかという集中力と言うか精神力も大きなポイントだと思うんだ。分かっちゃいるのだけど、私の最大集中維持時間はウルトラマンのカラータイマー並だから、いつもいつも、気がついたら「ありゃ?」になっているケースが多い。だから意識しなくても、考えなくても、空気を吸うように勝手にエコなフォームになるような練習をしなきゃいかんのだろうね。

練習日誌系ブログを読むと「今日は○○を意識して」という文章をよく見かける。「意識して」を繰り返すことによってを無意識に「○○」できるようになる練習をしているんだね。私もよく○○を意識して練習しているのだけど、これから意識するのやめようかと思っている。こういうアプローチは何かが違うような気がするんだよね。誰かが見つけたものを真似るのではなく、自分で見つけてみたいなあ、と思い始めたんだ。

形式とかシステムとかメソッドとか方程式とか、とかとか、世の中には便利なものが沢山あるでしょ。これらは成功した先人たちの知恵を体系化したもので、これらを真似たり利用すると、短時間に簡単に解をゲットできる。大変便利だ。でもね、楽しくないんだよね。こうしなきゃいかん、こうすべきだ、こうあるべきだ、ってのは楽しくないでしょ。繰り返しで矯正していくのではなくて、自然に「そうなる」のが正しくて楽しいのではないかなと思う訳さ。勿論、本質というか基本は押さえなきゃいかんと思うよ。その基本を自分に当て嵌める作業を、他人の知恵を借りるのではなく、自分でやってみよう思っちゃったんだ。

なんで、こんな思いに至ったかと言うと、中々上達しないからなんだよね。世の中には私と同じような悩みのアスリートが沢山いて、彼らも私と同じ「出戻り&遅咲き」アスリートだったりするんだ。スポーツ指南書のレビューを読んでいると分かっちゃうんだよね。ただの「遅咲きアスリート」は空っぽだから色んなことがスーっと入ってくるんだけど、「出戻り&遅咲き」は昔の記憶が邪魔をして「頭の中のイメージ」と「身体」を上手くリンクさせられないんだよね。だから悲しい事に、頭で何とかしようと必死になるんだなあ。これは87%の確率で当たっていると思うのだが、私ら「出戻り&遅咲き」アスリートは、そこいらの体育教師よりよっぽど知識があるんじゃなかろうか、と。

「オレが昔、健康を理由に走り始めた頃、俺の頭はバリバリの十代の競泳選手で、俺の身体は四十過ぎのオッサンだった。分っかるかな~。分かんねえだろうな~。いぇ~~」

そう、4年も身体動かしてるのに、未だに身体の使い方がよく分からない。だからもう考えるのは止める。兎に角、走っているうちに、泳いでいるうちに、何かが見つかるだろう。故・佐々木功さんの「ゆっくり走れば速くなる」の中で、ただ走らせる逸話があった。ゆっくりと長時間走るのは辛いのだが、走っているうちに自然に辛さを回避するようなフォームが出来上がっていく、みたいな話だった(ような気がする)。欲しいのは私の身体の使い方、ムシゴロウ操作マニュアルだ。ああだこうだ考えずに、ただ走ろう。そして自然に身につけたものをマニュアルとしよう。よし、今年の目標その2が決まった。

因みに、ドMなイベントに関しては、少しずつアップしていくつもり。スゲーでかい話になっているので、是非楽しみにしていて欲しい。ムシゴロウのへっぽこぶりが120%炸裂する事間違いなし!で、その「team DoM」のメンバーは、バナナペローン(幼なじみ)、のむ太郎さん、e1128さんと私の4人だ。

もう一週間もすれば弥生の3月。「弥生」その語源は「いやおひ」。「いや~ん、やめて、まだおひさまが出て・・・あふっ」を縮めた言葉ではなく、「いや」は「いよいよ」とか「ますます」、「おひ」は「生い茂る」を意味する。辞書では「草木がさらに茂りまさること」(大辞林)と実にへたくそな日本語で説明しちゃってるんだけど、「いやおひ」って言葉は春を表すのにぴったりだよね。実際は太陰暦の3月なので、太陽暦の今の4月ぐらいなんだけど、折角「いやおひ」なんて言葉が飛び出てきので、そろそろ「いやおひモード」に入らなきゃいかんなあ、と思っちゃった訳さ。

Bilbo Blogger と言うツールでブログを書くことにした。とても使い勝手がいいよ。サクサク書けるよ。超お勧め!(だからと言って更新頻度が上がる事はないからね。あくまでマイペース。)

=-=-=-=-= Powered by Bilbo Blogger

4 件のコメント:

のむ太郎 さんのコメント...

こんばんみ!

フルマラソンを走らずにいきなりウルトラマラソンの距離に挑戦なんて流石にムシゴロウさんらしいです!

フルマラソンを走っているからとは言っても100kmなんてのは未知の世界ですぞ~!
でもその未知の世界にteam DoMでの初出場がこれですもん!幸先良いですよね♪

ムシゴロウさんのお力で生涯に一度あるかないような待遇で参加出来ることホントに感謝しております!

先ずは楽しんで練習して楽しんでゴールを目指しましょう!

e集院少尉 さんのコメント...

な〜るほど。6456さんがフルを走らないのはそういう訳があったのかぁ。
なんか、「ハイカラさんが通る」の紅緒さん級に一途な方なんですね!6456さんってば(照)!!

ゆっくり長く走って疲れるのは自分だけじゃないと分かって一安心♪

淡々と長い距離を走れる様に
なりたい・・
なれるかも・・・
なるのだ〜〜!

ゴール後の「Nジマ」も目指しましょう♪

何はともあれ楽しみです♪

mushigoro さんのコメント...

のむさん

本当に今回の話はすごいよね。恐らく人生観が変わるぐらいの大きな話なんだと思う。

この話を受け入れられたのは、やはり、のむさんと知り合っていたからなんだよね。オレ一人だったら、絶対に断っていたね。無理だもん。出会いというのは本当に大切だと言う事をあらためて確認できたよ。

絶対に完走したいね。頑張ろう!

mushigoro さんのコメント...

少尉

そう、初フルは東京マラソンなのよ。ハイカラさんは知らないが、これは譲れない。(ホノルルマラソンでもいいんだけど・・・)

ゆっくり走るのは、使う筋肉が違うし、惰性ないので後傾になりがち。自分で前傾をつくってあげないと、踵から脚全体に衝撃を受けてしまう。だから疲れる。

ゆっくり長く走れるようになるってことは、楽なフォームが身につくって事だから、練習の比率も、ゆっくりをメインで、たまに刺激入れってのがいいのかも知れない。(個人差があるんだろうけど)

少尉ものむさんは、そこら辺はちゃんと出来ているんだと思うよ。今回ヤバいのはオレじゃないかなあ。本番まで残り少ないけど、迷惑かけないよう精進するね。Nジマのために!